本年7月25日,26日の両日,米国ワシントン州シアトル市において,ワシントン大学(University of Washington)付属の知的財産法研究機関であるCASRIP(Center for Advanced Study and Research on Intellectual Property)が主催した国際会議”2008 High Technology Protection Summit”に,知財高裁の今井弘晃判事が出席しました。
今井判事は,第1日目の第1セッション「特許の消尽と黙示のライセンス(Patent Exhaustion and Implied License)」の中で,「米国,欧州及び日本における特許の消尽についての最近の進展(Recent Developments in Patent Exhaustion in U.S.,Europe and Japan)」と題するテーマのパネルディスカッションの中で,日本の消尽論の現状について,発表を行いました。
今回のテーマが,最近のQuanta事件についての米国最高裁判決に関するものであることから,今井判事の発表の内容も,日本の消尽論のひとつの到達点としてインクカートリッジに関する最高裁判決を,技術的意味が理解できるように丁寧な説明を加えた紹介をしました。