知財高裁研究会の開催(講師:設樂隆一知財高裁所長「知財訴訟の明日に向けて」)

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 平成29年1月23日,知財高裁研究会が開催され,同月26日に退官予定の設樂隆一所長による講演が行われました。

 今回の講演では,設樂所長から,「知財訴訟の明日に向けて」と題し,(1)集中証拠調べの導入に向けた取組とその経過,(2)集中審理と技術説明会の導入の試みとその結果,(3)知財訴訟の今後の課題(国際会議,国際交流の必要性,アジア各国との交流)について講演がされました。設樂所長は,当時定着していなかった集中証拠調べを先駆けて行った経験,審決取消訴訟の未済事件を大幅に削減した経験等を紹介し,先例にとらわれない柔軟かつ意欲的な取組の必要性を強調するとともに,多数の国際会議に出席した経験を通じ,グローバルな観点からも適正な解決をするには,諸外国の裁判官との活発な意見交換が極めて重要であることを説明しました。

写真:研究会の様子その1

写真:研究会の様子その2