平成19年12月4日,知的財産権関係事件を担当する専門委員79名と知財高裁,東京地裁知財部及び大阪地裁知財部の裁判官のうち30名が参加して,知的財産権関係事件担当専門委員実務研究会が知財高裁において開催されました。
本年度は,専門委員のうち化学及び電気・情報通信の分野の専門委員を対象とし,分野別のケース研究も化学分野のケースと電気・情報通信分野のケースを題材にして行われました。
今回の新たな試みとして,研究会の冒頭で,2名の専門委員による事件関与の際の工夫等について,経験談を交えた講演を行いました。
その後,参加者は,電気・情報通信分野のケース「半導体レーザ,及び半導体レーザの製造方法」と,化学分野のケース「抗真菌組成物」に分かれて,ケース研究を行いました。ケース研究では,少人数のグループで,各分野の事案を題材にして,専門委員としての具体的な関与の仕方等について活発な協議が行われました。
最後に,全体会において,各分野を代表して専門委員から報告を行い,研究会を終了しました。