裁判官

先生のご講演の中で,クレームの書き方や特許申請の仕方が,今後は知財戦略の一つになるというお話でしたが,もう少し詳しくお聞かせください。

木内教授

当該技術の中核を戦略的に特許申請すれば,特許申請自体が問題になることは少なくなると思われる。

裁判官

専門委員として,どのようなことに気を付けて,事件に臨んでいますか。

木内教授

先行技術も現在の技術も,技術の核となる部分は変わらないと考えている。専門委員は,先行技術の周辺技術を見ることになるから,専門委員にとっては,当該技術の周辺技術を見る力が重要であると思う。

裁判官

4月1日発足の知的財産高等裁判所に対して期待するものがありましたら教えてください。

木内教授

技術的に見て,我々技術専門家が納得できるような結論を出していただきたいと思う。そして,なんと言ってもやはり迅速な裁判をしていただくことをお願いしたい。