平成27年2月23日から25日までの間,中華人民共和国の北京知識財産権法院審判第2庭の庭長である張暁津(Zhang Xiaojin)判事が来庁しました。
張判事は,知財高裁設樂隆一所長から,知財高裁の構成や特許訴訟の審理の手続,特許権侵害に関する均等論,無効の抗弁等の判例法理の内容など,同判事が高い関心を示した多岐にわたる事項について説明を受けたほか,知財高裁及び東京地裁の知的財産権部において,3日間にわたり多数の口頭弁論期日等を傍聴し,裁判官から手続等についての説明を受けました。また,張判事と,知財高裁の裁判官との間では,日中の知的財産権訴訟の実情,審理の在り方及び司法制度の類似点,相違点について,相互に活発な情報交換と議論が行われました。