平成27年12月3日,世界知的所有権機関(WIPO)/JF研修(執行コース)の研修生ら(中国,インドネシア,マレーシア,フィリピン,タイ,UAE及びベトナムの知的財産権訴訟を扱う裁判官を中心とする13名)が来庁しました。一行は,設楽隆一所長から我が国の裁判制度及び特許訴訟についての概況説明を受け,また,法廷で事件を傍聴した後,当庁の裁判官から,法廷の手続等についての説明を受けるとともに,商標権に関する事件の一般的な判断枠組みや最近の事例の紹介等を受けました。参加者からは,設楽所長及び当庁の裁判官に対して,日本における裁判所調査官制度,和解の実情,差止めの可否に関する法律上の論点など幅広い事項について,活発な質疑応答がされました。