米国連邦巡回区控訴裁判所において開催された米日知財シンポジウムへの参加

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 平成28年5月13日,米国連邦巡回区控訴裁判所において,Giles S. Rich American Inn Of Court及びPauline Newman American Inn Of Courtが主催する米日知財シンポジウム(U.S./Japan Symposium)が開催され,知的財産高等裁判所の設樂隆一所長が参加しました。設樂所長は,「控訴審の観点からの展望(Views from the Appellate Perspective)」と題し,モデレーターをHarold C. Wegner弁護士とするセッションに,知的財産高等裁判所の飯村敏明元所長,米国連邦巡回区控訴裁判所のSharon Prost長官,Kathleen O’Malley判事,片山英二弁護士,後藤未来弁護士とともに参加しました。同セッションでは,まず飯村元所長が日本の知財訴訟の特色につきスピーチを行い,続いて,設樂所長が,知財高裁の最近の大合議の判決として,Apple v. Samsung大合議判決を簡潔に紹介した後,均等を認めたマキサカルシトール大合議判決を詳しく紹介するスピーチを行いました。その後,Wegner弁護士の司会の下で,Prost長官,O’Malley判事,片山弁護士,後藤弁護士がそれぞれ発言し,スピーカーである飯村元所長と設樂所長との間で活発な質疑応答が行われました。
 なお,翌日夕方,米国連邦最高裁判所において,Giles S. Rich American Inn Of Courtが主催する第16回Annual Dinnerが開催され,設樂所長を含む日本からの訪問団がこれに参加しました。このレセプションパーティとディナーパーティは,Tokyo IP Innと上記Inn Of Courtとの姉妹関係の樹立を祝う会でもあり,米国の出席者が300名以上にも及ぶ盛大な会となり,互いの親睦を深めました。

写真:シンポジウムの様子