平成28年5月9日,WCO(世界税関機構)留学プログラムに係る留学生(世界17か国の税関職員19名)が,同プログラムの科目の一つである「知的財産の水際取締り」の講義の一環として来庁しました。
一行は,当庁第2部裁判官や当庁裁判所調査官から説明を受けながら,庁内各施設を見学した後,清水節第2部部総括判事から,知的財産に係る日本の裁判制度の説明を受けました。清水節部総括判事は,知的財産訴訟の概要などの知的財産高等裁判所における裁判手続の説明のほかに,調査官制度や専門委員制度の活用,技術内容が争点となる訴訟への知的財産高等裁判所の取組みの工夫などの,専門的技術事項が問題となる事件への対応の在り方を説明しました。留学生たちは,テレビ会議システムを備えたラウンド法廷の様子や,専門的知識の獲得や活用の方法などに興味を持ったようでした。