平成28年7月22日(現地時間),米国ワシントン州シアトル市に所在するワシントン大学(University of Washington)付属の知的財産法研究機関である「CASRIP」(Center for Advanced Study & Research on Innovation Policy)の主催による国際会議「2016 GLOBAL INNOVATION LAW SUMMIT」が開催され,知的財産高等裁判所の杉浦正樹判事が出席しました。
杉浦判事は,「実務家による今後の展望(Distinguished Jurists’ Perspectives)」というセッションにスピーカーとして参加し,「Approach to Innovation on IP-related Litigation in Japan」(PDF3949KB)と題して,イノベーションが知的財産関連訴訟にもたらす可能性のある技術的及び法律的な問題に対する対応等として,知的財産関連訴訟における専門的知見の活用,大合議制や運用上の工夫を紹介しました。このセッションでは,他に台湾,タイ,ドイツ,米国の判事から,各国の制度及び実情や,英国のEU離脱問題がヨーロッパ統一特許裁判所構想に及ぼす影響等に関する発表がされました。