平成28年7月7日,ドイツ連邦共和国ミュンヘンに所在するヨーロッパ特許庁において,ヨーロッパ統一特許及びヨーロッパ統一特許裁判所(Unitary Patent & Unified Patent Court)に関するシンポジウムが開催され,知的財産高等裁判所の中島基至判事が参加しました。
©PremierCercle|2016
中島判事は,「国際的な観点から見たヨーロッパ統一特許及びヨーロッパ統一裁判所」(UP & UPC: an international perspective)と題し,モデレーターをイタリア共和国のGabriel Cuonzo弁護士とするセッションに,オランダ王国のWillem Hoyng教授(ティルブルグ大学),スイス連邦特許裁判所のTobias Bremi判事,米国のJennifer Polse弁護士,韓国のSeong-Soo Park弁護士(元判事)とともに参加しました。中島判事は,同セッションにおいて,「日本の特許訴訟における専門的技術的知見の活用」(The use of expert knowledge about technologies in patent litigation of Japan)(PDF1004KB)と題して,専門的技術的知見の活用という観点から,日本の調査官制度及び専門委員制度を中心に,日本の知財訴訟の特徴を紹介するスピーチを行いました。その後,Cuonzo弁護士の司会の下で,専門委員の技術説明会における説明の実情,米国及び韓国で活用される専門家の証人尋問との比較等について,活発な質疑応答が行われました。
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