平成29年12月1日,知的財産高等裁判所の清水節所長を始めとする知財高裁の裁判官と裁判所調査官が,最先端技術の開発現場を実際に視察し,知的財産に関する知見を広めることを目的に,宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターを訪問しました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターでは,中道正仁執行役からあいさつを受けた後,展示館を見学し,筑波宇宙センターの概要のほか,宇宙開発全般(人工衛星による宇宙利用,有人宇宙環境利用,ロケット・輸送システム等)の説明を受けました。
さらに,清水所長らは,筑波宇宙センター内の研究所や管制室等を見学し,きぼうドローン「IntBall」,宇宙用電池の研究開発,安全信頼性チェックリスト,個溶体単結晶製法,管制室等に関し,具体的な説明を受け,活発な意見交換を行いました。その際,清水所長らから,ドローンの動作確認や実験方法,その国際的な開発状況,宇宙環境下で得られた実験データの活用方法,NASAとの人的交流の有無等について質問がされ,この点についても,詳細な説明を受けました。また,清水所長らは,見学の際に,ドローンの実物や小型化された姿勢制御モジュール,宇宙用電池の検証実験の状況を実際に確認するなどして,技術についての理解を深めました。