国際知財司法シンポジウム2018の開会

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 国際知財司法シンポジウム2018が,平成30年10月31日(水),2日間の予定で開会しました。

 開会にあたり,主催者を代表して,最高裁判所山本庸幸判事が挨拶をしました。

 知財高裁は,初日である10月31日のプログラムを担当し,特許訴訟における特許無効の主張の取扱いをテーマとして,日本,ドイツ,フランス,イギリス,アメリカによる模擬裁判を実施した後,その結果を踏まえたパネルディスカッションを行いました。模擬裁判のパートでは,特許侵害訴訟において被告から特許無効の主張がされた場合に関する制度の概要等の説明がされた後,ピストン式圧縮機に関する特許権の侵害訴訟を題材に,各国の裁判官及び弁護士が,それぞれの国の手続に基づく審理の模様を実演しました。また,その後のパネルディスカッションでは,特許無効の主張の取扱いにつき各国で対応の異なった理由などを中心に議論が行われました。

 模擬裁判及びその後のパネルディスカッションを通じて,特許侵害訴訟における特許無効の主張の取扱い等に関する各国の法制度や実情などを比較検討することができ,有意義な機会となりました。

写真:山本判事の挨拶

写真:パネルディスカッションの様子