平成30年4月18日,アメリカ知的財産法協会(American Intellectual Property Law Association。AIPLA)の代表団21名が当庁を訪問し,当庁及び東京地裁の裁判官らとの間で意見交換会を行いました。AIPLAは,1897年に創設され,主として知的財産権に関係する約1万4000人の法律家から構成される団体です。
意見交換会では,清水節知財高裁所長及びAIPLAの会長であるMyra McCormack氏からの挨拶の後,AIPLA側からは,Sharon Israel氏が「米国知財裁判のホットトピック」(Hot topics in US IP Caselaw)について,Andrew Freistein氏が「米国における特許出願経過参酌による放棄の進展」(Developments in U.S. Patent Prosecution History Disclaimer)について,それぞれプレゼンテーションを行いました。
当庁からは,清水所長が「均等論~日本の判決を基に」(Doctrine of Equivalents -Based on judgements in Japan-)(PDF11958KB)について,森岡礼子判事が「大合議事件~ピリミジン誘導体事件」(Grand Panel Case “Pyrimidine Derivative” Case)(PDF5279KB)について,それぞれプレゼンテーションを行いました。
その後,双方から,上記各プレゼンテーションの内容に関連して,米国特許法271(f)の解釈,出願経過参酌の実情,進歩性判断の枠組み等について,活発な質疑応答がされました。