平成30年2月19及び20日,知的財産高等裁判所の片瀬亮判事は,インドネシア法整備支援第7回本邦研修において,特許に関する講義を行いました。JICAは,法務省法務総合研究所の協力のもと,インドネシアにおける知財保護制度の強化等を目的としたプロジェクトを実施しており,片瀬判事は,同プロジェクトに係る国内支援委員会の委員の一人です。今回の本邦研修は,知財事件に関与する裁判官に対する研修内容の強化を目的とするもので,アグス・スブロト(Agus Subroto)司法研修所教育研修部長ら計14名の裁判官が参加しました。
片瀬判事は,知財事件に関する日本の司法制度,進歩性の判断枠組みについて講義しました。また,エリタ・ラス・ギンティン(Elyta Ras Ginting)司法研修所講師,ニルワナ・ディルハムザ・パナンラン(Nirwana Dirhamzah Pananrang)マカッサル高裁判事は,インドネシアにおける簡易特許保護制度について講義しました。片瀬判事と研修生との間では,活発な意見交換が行われ,充実した研修科目となりました。