平成27年4月14日,知財高裁の設楽隆一所長が英国高等法院衡平法部(High CourtのChancery Division)の特許裁判所(Patents Court)を訪問し,同裁判所のRichard Arnold判事及びColin Birss判事と対談しました
特許裁判所は,主に訴額が高い特許事件を管轄する一審裁判所であり,両判事は,衡平法部において特許事件以外にも幅広い知的財産権訴訟を担当され,知財事件を専門的に扱っています。両判事からは,設楽所長の質問に答えて,英国の裁判所における証拠収集手続,裁判官がどのようにして技術を理解しているか,クレーム解釈と均等論の扱いについて,また,無効の抗弁における進歩性の判断手法について,詳しい説明がされました。