知財高裁所長の英国のCIPAセミナーでの講演

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 平成27年4月13日夕方,英国のthe Chartered Institute of Patent Attorneys会館において,the Chartered Institute of Patent Attorneys(CIPA)と日本の弁護士知財ネットとの共催により,「Recent Developments in Patent Ligitation in Japan」と題するセミナーが開かれ,設楽所長が講演を行いました。

 講演の内容は,(1)日本の特許訴訟の特徴,特に日本における和解手続や,和解を含めた場合の権利者の具体的な実質的勝訴率について,(2)FRAND宣言をした標準必須特許に基づく差止請求の可否と損害賠償請求に関する知財高裁の平成26年5月16日大合議判決及び決定の紹介及び説明,(3)医薬品特許の存続期間の延長登録に関する知財高裁の同月30日大合議判決の紹介及び説明,という3つのテーマについてのもので,英語で行われました。同セミナーには,イギリスの特許訴訟を専門とする弁護士,弁理士のほか,日英企業のインハウスローヤーや関係者が,会場がほぼ満席となるほど多数来場して熱心に講演を聴講し,日本の特許制度や判断内容に関する高い関心がうかがわれました。

写真:講演の様子その1

写真:講演の様子その2