知財高裁所長のアメリカ国際貿易委員会(ITC)への訪問

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 平成26年7月30日,知財高裁の設樂隆一所長が,ワシントンD.C.のアメリカ国際貿易委員会(United States International Trade Commission)を訪問し,Meredith Broadbent委員長,Dean Pinkert委員及びF.Scott Kieff委員と対談をしました。
 設樂所長からは,知財高裁で本年5月16日に判決がされた大合議事件(FRAND宣言をした標準特許に基づく損害賠償請求権の行使の可否及びライセンス料相当額が判断された事例)についての紹介がされ,今後も相互の情報交換交換を行うことなどが話題となりました。
 また,Charles Bullock主席行政法判事及びDavid Shaw行政法判事ほかとの意見交換も行われ,Bullock主席行政法判事らからは,ITCの手続の概要や運用状況が紹介されるとともに,Shaw行政法判事からは,知財の裁判官にとっては,特定の古い技術のバックグラウンドを有することよりも,新しい技術を広く理解する能力を有することが重要であると考えており,その意味では文科系出身であることは支障にならない旨の意見が述べられ,相互に有意義な意見交換がされました。

写真:集合写真