知財高裁研究会の開催(講師 神戸大学大学院法学研究科島並良教授「特許制度の契約的構成」)

 平成27年9月25日,知財高裁研究会が開催され,神戸大学大学院法学研究科教授の島並良(しまなみ りょう)氏による「特許制度の契約的構成」と題する講演が行われ,63名の裁判官等が参加しました。

 島並教授は,特許の本質を基軸として特許制度の「構成」について考察され,従来の財産権的構成や不法行為構成ではなく,特許制度を特許出願人と公衆との間で結ばれる社会的な「契約」として把握され,これに基づいて現行特許制度についてご説明され,さらに,将来の特許制度の方向性についてお話されました。

 今回の御講演では,アカデミアとしての立場から特許本質論に基づいて特許制度についての掘り下げたお話を頂き,裁判官のみならず,裁判所調査官との間でも熱心な質疑応答が行われ,活発な議論が交わされました。

写真:講演の様子その1

写真:講演の様子その2