マンスフィールド研修員の来庁

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 平成18年3月6日から10日の間,米国連邦通信委員会工学技術部法律顧問であり,マンスフィールドフェローとして我が国で研修中のジェームス・ミラー弁護士が,当庁において研修を行いました。同弁護士は,平成18年1月31日から同年3月10日の6週間にわたり,東京高等裁判所、東京地方裁判所において、日本の知的財産権訴訟及び行政訴訟の現状を研修しました。

研修を終えてのミラー弁護士の感想

 「私は、連邦通信委員会では、主に最新の技術に関係するソフトウェア無線やインターネット関係の他、電波管理における規則制定、裁決などに関与してきました。また,私は,弁護士資格を取得する前に、日本とアメリカでインターネットにおけるTCP/IPソフト開発などの仕事に従事したことがあるので,知的財産権法についての知識と関心がありました。アメリカでは数十年前から「市場原理を尊重した政策」が盛んに進められ,その中で一般民法と行政法の衝突が問題となった訴訟なども出てきていますが,そのような事例なども紹介しながら、行政法や、インターネット時代における法規制のあり方,司法制度のあり方について,裁判官と議論し,その考え方や発想を理解することができ,貴重な経験となりました。日米間には、まだまだ知的財産制度及び行政制度において違いが多く残っていますが,今回の研修で得た知識などを今後日米間で活かしていきたいと考えております。最後になりましたが,知財高裁所長をはじめとするみなさまに感謝をこめてお礼申し上げます。」

写真:ミラー弁護士

写真:研修の様子