中国最高人民法院裁判官等の来庁

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 平成18年11月28日,最高人民法院知識産権審判庭蒋志培(Jiang Zhipei)庭長を団長とする中国最高人民法院裁判官及び最高人民検察院検察官が当庁を訪問し,当庁裁判官と意見交換をしました。

 会合の冒頭,当庁の篠原勝美所長より,中国代表団の訪問を歓迎するとともに,知的財産法分野においては国境を越えて協調・協力することが重要である旨の挨拶がありました。これに対し,蒋庭長より,日本側の歓迎への謝辞とともに,知的財産法分野において国際協調が必要なことは同感であり,中国においても知的財産の重要性が高まっている旨の挨拶がありました。

 続いて,中国側代表団と当庁裁判官は,知的財産権訴訟の近時の動向などについて意見交換を行い,当庁裁判官から,知財高裁の設立の経緯・管轄,侵害訴訟及び審決取消訴訟の概要,調査官制度及び専門委員制度等について説明を行い,中国側からは,知財高裁の審理体制や事件処理についての質問や,中国における刑事事件も含む知的財産権訴訟の現状の紹介がなされました。

写真:意見交換の様子