米国ワシントン大学における国際会議への参加

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平成24年7月27日及び28日,米国ワシントン州シアトル市において,ワシントン大学(University of Washington)付属の知的財産法研究機関である「CASRIP」(Center for Advanced Study and Research on Intellectual Property)が主催した国際会議 “ 2012 High Technology Protection Summit ”に,知財高裁の古谷健二郎判事が出席しました。
古谷判事は,第1日目の第1セッション「米国特許法改正:他国との調和(America Invents Act: Harmony with the Rest of the World?)」の一部である,「特許の有効性を争うための複数の仕組み:米国特許商標庁と裁判所の役割(Multiple Systems for Challenging Validity: Roles of the USPTO and the Courts)」と題するテーマのパネルディスカッションの冒頭で,日本のいわゆるダブルトラック(特許無効審判と特許権侵害訴訟における特許無効の抗弁の併存)に関するスピーチを行いました。
このスピーチでは,米国の制度との対比という観点から,日本の制度(ダブルトラック)の説明,過去の制度とその問題点,日本における平成23年特許法改正の経過,法改正により期待される効果等について発表がされました。また,このセッションは,昨年の米国特許法改正において,米国特許商標庁(USPTO)での特許付与後異議申立て(Post-Grant Review)等の制度が設けられたことを受けたものであることから,日本において既に廃止された制度ではありますが,特許権付与前異議制度と特許権付与後異議制度の得失,それらが廃止されるに至った経緯についても説明がされました。
講演の概要は,こちら(223KB)をご覧ください。

国際会議の様子