平成25年4月11日,アメリカ知的財産法協会(American Intellectual Property Law Association。AIPLA)の代表団25名が当庁を訪問し,当庁の裁判官のほか,東京地方裁判所の知的財産権部の裁判官も参加して意見交換会が行われました。AIPLAは,1897年に創設され,主として知的財産権に関係する1万6000人ほどの法律家から構成されている団体です。
意見交換会では,AIPLAの前会長であるデビッド・ヒル氏及び飯村敏明所長からの挨拶の後,AIPLA側からジョセフ・カルバロス氏が「分割・共同侵害:フェデラルサーキット大合議によるアカマイ・マケソン事件判決」(Divided/Joint Infringement: The Federal Circuit’s En Banc Akamai/McKesson Decisions)との題で,メルセデス・メイヤー氏が「政治,健康保険,主題適合性及び特許排除」(Politics, Health Care, Subject Matter Eligibility, & Patent Preemption)との題で,それぞれ米国で近時盛んに議論されている論点についてプレゼンテーションを行いました。当庁からは,飯村敏明所長が「日本での多数当事者による特許侵害」(Patent Infringement by Plural Entities in Japan)との題で,小田真治判事が「フランド宣言に関する近時の日本の裁判例」(Recent Japanese Cases Regarding FRAND License Declaration)との題でそれぞれプレゼンテーションを行い,その後,双方から活発な質疑応答がされました。