平成28年9月8日,中華人民共和国の全国人民代表大会常務委員会法制工作委員会経済法室等の岳仲明(Yue Zhongming)副主任ら10名が来庁しました。一行は,設樂隆一所長から,知的財産高等裁判所の設立背景,専属管轄の内容,運用状況,裁判所調査官の役割,事件数の状況,技術説明会の内容,和解手続等につき説明を受け,引き続き,中島基至判事から,特許権侵害訴訟と無効審判及び審決取消訴訟との関係,無効の抗弁及びこれに関する法改正の概要につき説明を受けました。経済法室等のメンバーからは,裁判所調査官制度の利点及び公平・中立性,裁判所調査官の構成・出身,審決取消訴訟の拘束力の範囲,その実情等などにつき多くの質問がされ,活発な質疑応答が行われました。