知財高裁研究会の開催(講師:知的財産高等裁判所・浅井憲判事:「国際知財司法シンポジウム2021に関する説明」,東京地方裁判所・國分隆文判事:「令和3年特許法等改正の概要」,大阪地方裁判所・谷有恒部総括判事:「大阪の知財訴訟について」)(9月17日開催)

 令和3年9月17日,知財高裁研究会がウェブ会議システムを利用して開催されました。本研究会では,知的財産高等裁判所の浅井憲判事による同年10月20日開催の「国際知財司法シンポジウム2021」の事案説明がされた後,東京地方裁判所知財部の國分隆文判事による「令和3年特許法等改正の概要」と題する講演と,大阪地方裁判所知財部の谷有恒部総括判事による「大阪の知財訴訟について」と題する講演が行われました。
 國分隆文講師からは,特許法等の一部を改正する法律(令和3年法律第42号)の概要に関し,新たに導入された特許権侵害訴訟における第三者意見募集制度や,商標法,意匠法における海外からの模倣品流入への規制強化等について説明がされ,改正法の内容についての理解を深めることができました。
 また,谷有恒講師からは,東京地裁及び大阪地裁の両知財部で勤務された知財訴訟の実務経験を踏まえた興味深いエピソードや,大阪における知財訴訟の実情等について著名な裁判例の解説を交えた説明等がされ,今後の知財訴訟の運営改善に向けた有益な視点を得ることができました。

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谷部長