国際知財司法シンポジウム2022(JSIP2022)の開催

トップ > 詳しく知りたい方へ > 論文等紹介 > 国際知財司法シンポジウム2022(JSIP2022)の開催

  •  令和4年10月27日及び28日の2日間にわたり、国際知財司法シンポジウム2022(JSIP2022)が行われました。

     JSIP2020及びJSIP2021は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に配慮して、全ての海外の裁判官、審判官及び弁護士等がオンラインで参加し、その模様をインターネットでライブ配信する形で開催されましたが、今回は、3年ぶりに海外の裁判官及び審判官が来日し、東京の弁護士会館において、多くの観衆に見守られる中で各プログラムを実施し、その模様をインターネット上でライブ配信いたしました。

     知財高裁が担当した裁判所パートでは、システムの発明に関するクレーム充足性や複数主体による特許権侵害が主な争点となる模擬事案を基に、日本の裁判官、裁判所調査官及び弁護士による模擬裁判が行われた上で、パネルディスカッション第1部として、「複数主体による特許権侵害の国際比較」をテーマに、上記の各争点に関する日本、アメリカ、イギリス及びドイツにおける法律の規定や裁判例に基づくそれぞれの検討結果について、意見交換が行われました。
     また、パネルディスカッション第2部では、「民事紛争解決手続の多様化とその課題」をテーマとして、各国の裁判所における手続のIT化・デジタル化の状況や、新たに導入された紛争解決制度及びその運用状況等が紹介され、知的財産事件に限らず一般民事事件も含めた最新の状況を知ることができました。