専門委員実務研究会の開催(12月7日)

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  •  知財高裁では、例年、専門委員の事件関与の在り方等のテーマについて,専門委員と知財高裁、東京地裁及び大阪地裁の裁判官との間で議論し、共通の理解、認識を形成することを目的として、知的財産関係事件担当専門委員実務研究会を開催しています。令和2年度及び3年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大状況を踏まえ、開催を見合わせましたが、本年度は、3年ぶりに、令和4年12月7日、知的財産関係事件を担当する専門委員50名(オンライン参加を含む。)と知財高裁、東京地裁知財部及び大阪地裁知財部の裁判官らが参加して、同研究会が開催されました。

     研究会は、第1部と第2部に分かれて行われました。

     第1部では、知財高裁大鷹一郎所長の挨拶に引き続き、井上勝央専門委員が「専門委員としての事件関与の在り方」とのテーマで、専門委員の役割、これまでに関与した事例、専門委員として心掛けていること等について講演を行いました。

     第2部では、6つの班に分かれ、特許に関する事件を題材に、班別討議が行われました。各班では、取り上げられたケースにおける専門的知見の活用や、専門委員としての具体的関与の方法等について活発な議論が行われたほか、専門委員が現実に事件に関与した際の体験や裁判所への要望についての発表もありました。

     最後に、全体会において、各班から班別討議の状況についての報告を行い、また、同報告及び第1部の講演を踏まえての質疑応答がされ、研究会を終了しました。

講師のあいさつ

班別討議の様子

講演を聴講している様子