専門委員実務研究会の開催(12月6日)

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  •  知財高裁では、例年、専門委員の事件関与の在り方等のテーマについて、専門委員と知財高裁、東京地裁知財部及び大阪地裁知財部の裁判官との間で議論し、共通の理解、認識を形成することを目的として、知的財産関係事件担当専門委員実務研究会を開催しています。本年度も、令和5年12月6日、知的財産関係事件を担当する専門委員51名(オンライン参加を含む。)と知財高裁、東京地裁及び大阪地裁の裁判官らが参加して、同研究会が開催されました。

     研究会は、第1部と第2部に分かれて行われました。

     第1部では、知財高裁本多知成所長の挨拶に引き続き、松谷晃宏専門委員が「専門委員としての事件関与の実際」とのテーマで、専門委員が裁判手続に関与することの意義や、関与時の心構え等について講演を行いました。
     また、今井弘晃判事が、発明の進歩性の判断枠組みについて講演を行いました。

     第2部では、6つの班に分かれ、特許に関する事例を題材に、班別討議が行われました。各班では、取り上げられた事例における専門的知見の活用や、専門委員としての具体的関与の方法等について活発な議論が行われたほか、専門委員が現実に事件に関与した際の体験や裁判所への要望についての発表もありました。
     最後に、全体討議において、班別討議の結果の報告や、第1部の講演を踏まえての質疑応答がされ、研究会を終了しました。

講義風景