トップ > 詳しく知りたい方へ > 国際交流 > 国際交流(2024年) > 欧州特許弁護士協会代表団の来庁
- 令和6年1月25日、欧州特許弁護士協会(European Patent Lawyers Association: EPLAW)の代表団が当庁を訪問し、知財高裁裁判官との間で意見交換会を行いました。EPLAWは、フランス、ドイツ、英国、イタリア、ベルギー、オランダ及びスペインの特許訴訟を専門とする法律家らにより2000年に創設され、現在はヨーロッパ各国の法律家約250名が所属しています。EPLAWと知財高裁との意見交換会の実施は、今回が初めてです。
意見交換会では、地裁高裁から、天野研司判事が、知財高裁の概要、知財訴訟の国内管轄、ダブルトラック制度、法律の専門家である裁判官が専門的知見を獲得する方法等につき説明を行いました。EPLAW側からは、Zoë Butler氏(拠点:イギリス)からEPLAWの概要が紹介され、EPLAWアジア委員会副委員長であるLuca Pellicciari氏(拠点:イタリア)から2023年6月に運用が開始されたUnified Patent Courtの最新の動向が説明されました。続いて、裁判官が特許事件の審理に必要な専門的知見を獲得するためにどのような制度が設けられ、活用されているかにつき、スウェーデン、イタリア、イングランド&ウェールズ、フランス及びドイツの各国の実情が紹介されました。代表団は、口頭弁論の傍聴を行った後、知財高裁裁判官との間で活発な質疑応答、意見交換を行いました。