トップ > 詳しく知りたい方へ > 国際交流 > 国際交流(2022年) > 大韓民国 特許法院主催の国際知財裁判所会議への出席
- 知的財産高等裁判所の本多知成部総括判事及び勝又来未子判事は、令和4年11月9日及び10日に韓国特許法院が主催する国際知財裁判所会議(INTERNATAIONAL IP COURT CONFERENCE、略称「IIPCC」)に参加しました。
IIPCCは、平成27年以降、毎年、韓国特許法院が所在するテジョンにおいて開催され、欧米及びアジアの裁判官、弁護士及び学者などが出席して、国際的な知的財産権訴訟をめぐる問題に関し、実務的な協議を行っています。
昨年及び一昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大状況を踏まえ、外国からはオンライン又はビデオクリップで参加する方式となりましたが、本年は、3年ぶりに、外国からの参加者の一部が現地参加し、他がオンライン又はビデオクリップで参加する方式により行われ、日本からも勝又判事が現地参加しました。
本多部総括判事は、セッション4「損害額の計算と知的財産権の法的保護の手続」にパネリストとしてビデオクリップにより参加し、日本における特許侵害の際の損害額の算定について法規定や実務の状況等を紹介しました。勝又判事は、セッション3「商標事件の重要問題―記述的標章、使用による識別性獲得、アンケート調査」にパネリストとして参加し、記述的標章や商標事件におけるアンケート調査の扱い等に関する日本における実情及び近時の裁判例を紹介し、各国の裁判官・弁護士と意見交換を行いました。