2021年WIPO知財担当判事フォーラム(2021 WIPO Intellectual Property Judges Forum)への参加(11月10日から11月12日)

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 令和3年11月10日から12日にかけて,世界知的所有権機関(WIPO)において,2021年WIPO知財担当判事フォーラム(2021 WIPO Intellectual Property Judges Forum)が開催され,知的財産高等裁判所の浅井憲判事がオンラインで参加しました。
 同フォーラムは,加速する技術革新及び増加する知的財産の国際的な利用に伴って提起される知的財産に係る喫緊の課題に関する知見について,世界中の裁判官の間の意見交換の場を提供することを目的として毎年開催されています。同フォーラムには,世界18か国から27名の裁判官又は元裁判官がモデレーター又はスピーカーとして参加しました。
 浅井判事は,「特許の有効性/特許無効を争う手続(Patent Invalidity / Nullification Proceedings)」と題するセッションにスピーカーとして参加しました。同セッションでは,特許無効の問題が提起される時点及び手続,特許無効を争う時的限界,クレーム解釈(行政手続,司法手続),発明の予測できない効果の考慮並びに特許無効を争う手続における技術報告書の証拠としての重要性についてパネルディスカッションが行われました。浅井判事は,特許無効を争う手続,特許無効が争われた際のクレーム解釈の在り方及び発明の予測できない効果の考慮について我が国の法制度や裁判例を紹介するとともに,上記の各論点について,他のパネリストとの間で活発な意見交換を行いました。

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