大韓民国 特許法院主催の国際知的財産裁判所会議への参加(11月11日及び12日)

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 知的財産高等裁判所の東海林保部総括判事と勝又来未子判事は,令和3年11月11日及び同月12日に開催された,韓国特許法院主催の第7回国際知的財産裁判所会議(IIPCC:International IP Court Conference)に参加しました。
 IIPCCは,平成27年から毎年,世界各国の知的財産関係訴訟を扱う裁判所の裁判官や知的財産権の専門家を招聘して開かれています。昨年及び本年は,新型コロナウィルス感染症の感染拡大の情勢を踏まえ,韓国外からの参加者はオンラインまたはビデオクリップでの参加となりました。
 本年の会議のテーマは,「裁判所,知財とハーモナイゼーション」であり,基調講演のほか,五つのセッションと模擬仲裁(Moot Arbitration)が行われました。
 東海林部総括判事はセッション3(テーマ:AI時代における特許法への挑戦)にビデオクリップで参加し,AI関連特許等について日本の実情を紹介するとともにAIと特許に関する諸問題について意見を述べました。
 勝又判事はセッション5(テーマ:職務発明-雇用者と被用者の利益の調和の追求)及び模擬仲裁(職務発明補償金請求事件)にZoomを利用したオンラインの方式で参加し,セッションにおいては職務発明制度や補償金請求訴訟について日本の実情を紹介し,模擬仲裁においては韓国及びドイツの裁判官とともに仲裁官役を務め,仲裁案を示しました。

IIPCC

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